出世を望まない人が増えたと感じていること。
2018/07/11
サラリーマンであっても出世を望まない人が増えていると感じています。
私の周りの人たちも、出世欲はあまりない人が多いのです。
個人的に考えている原因についてお伝えします。
出世をするメリットが多かった時代。
昔の日本の社会では出世をするメリットがありました。
出世をすれば役職に就けます。
役職に就けば権限を得られます。
権限を得られると同時に高収入になることが可能なのです。
それゆえに、多くの会社員は、出世をすることを望みました。
それは、高収入になりたいという願望がある世の中なのだから、当然の流れだと思うのです。
出世するメリットが減った現代。
現在の日本社会では出世をするメリットがなくなりました。
出世をすれば役職に就けます。
しかし、役職に就けば責任が重くなります。
さらに、出世をすれば責任は重くなるばかり。
それなのに、収入は微々たる増加。
役職と収入が比例していないのです。
それゆえに、役職に就けば、仕事が増えるが、収入はほとんど増えない現実。
時給換算をすれば、確実に単価が下がってしまっている状態なのです。
企業は利益を還元すべきだと私は考えています。
企業の利益剰余金の蓄積である内部留保は、2016年末に過去最高の375兆円。
減税効果などにより企業は利益を伸ばしているのです。
一方で、社員には利益は還元されていません。
派遣社員の待遇は改善されていますが、正社員の給料は増えていないのが現実。
さらに、税金や社会保険料などを考慮すると、正社員の実質賃金は下落しているのです。
それゆえに、企業は利益を社員に還元すること。
真面目に働いた人に何も恩恵がなければ、これからも誰も出世を望まない社会になってしまうと私は考えています。