努力をしても生活が改善されない理由。
一生懸命に働いている。
それでも、生活が改善されていない人が多いと私は考えています。
その理由をお伝えします。
企業は儲かっています。
2007年度を100とした場合です。
全企業の売上高合計は2009年度に84.7まで下落、
その後は一度も100.0を回復していません。
そして、利益合計も2008年度18.1と大幅に下落したのです。
しかし、その後は、2013年度に100.0を回復。
2017年度の利益合計は162.0まで伸ばしているのです。
(上場企業の利益合計が165.6、非上場は158.4)
日本企業は、2007年度と比較をしても、確実に収益を上げているのです。
儲かっても利益を社員に還元をしていません。
日本企業は利益を上げることができるようになりました。
確実に景気回復をしている状態なのです。
しかし、企業は、その利益を社員に還元することをしていません。
企業の資産である「内部留保」として貯め込んでいるのです。
2012年度は304兆円
2015年度は377兆円
2017年度は446兆円
2012年と比較をしても、140兆以上の利益を増やしているのです。
一方で、労働分配率(企業の粗利益に対する人件費の比率)は増えることはありません。
それゆえに、企業は儲かるが、社員の生活は改善されない。
どんなに頑張っても、苦しい生活から抜け出せない人もいるのです。
企業の賃上げ要請をさらにするべきです。
今年度も、政治家から経済界に賃上げ要請をされました。
それは、利益を上げている会社が、社員に還元をしないのだから、当然のことだと思うのです。
それゆえに、早急に企業は社員に利益を還元すること。
本当の景気回復とは、日本全体の暮らしがよくなってから。
一部の人だけが利益が集中する世の中は、おかしいと私は考えています。