老後対策。認知症予防は40代から。脳の老化を防ぐ薬を使わない方法。
2017/10/17
歳をとっても「老後を楽しく暮らしたい」と願う人が多いと思います。
しかしながら、認知症になり、社会生活はおろか個人の生活も成り立たせることができなくなる人も多くいるのです。
ダイヤモンド・オンラインさんの「認知症予防は40代から!「脳の老化」薬の要らない防止法」の記事が参考になりましたので、お伝えさせていただきます。
認知症の患者さんが増えています。
認知症の患者さんは国際的に増えているのです。
2016年の時点で5000万人弱。
2050年には1億人を超えると予測されています。
厚労省の統計によると日本も同様です。
1980年代には約50万人。
2015年には500万人以上。
2025年には700万人を超えると言われているのです。
それゆえに、認知症の対策は必要だと私は考えています。
脳のつくりと機能、認知症になる理由。
認知症になってしまうのは、脳の委縮が原因です。
それゆえに、脳のつくりと機能を理解することも大切なのです。
脳の主役である大脳には4つの部位があります。
「前頭葉」は物を考え運動を指令
「頭頂葉」は物を感じ解析
「側頭葉」は記憶や言語・音の解析
「後頭葉」視覚情報を取り入れ解析
大脳の成長は生後まもなく後頭葉や側頭葉から始まります。
その後、頭頂葉や前頭葉が発達して思春期を過ぎたあたりでほぼ完成するのです。
しかし、大脳は完成直後から「脳の萎縮」という形で老化が始まります。
脳の萎縮は、まず前頭葉から始まります。
すなわち、物を考え運動を指令する高次機能を担う部分から萎縮が始まるのです。
そして、側頭葉、後頭葉へと進行。
脳は体積が大きいほど認識力、思考力、判断力などの高次認知機能が高いとされているため、脳の萎縮が進むほど認知症が発生するリスクが大きくなるのです。
認知症の主役となるアルツハイマー病は40代から注意が必要です。
認知症の原因の約7割はアルツハイマー病。
2割は脳血管障害です。
脳血管障害の背景には「動脈硬化」があるのです。
アルツハイマー病と脳血管障害は急激に発症するものではなく、40代から始まり、気づかないうちに静かに進行します。
ですので、認知症の気配をほとんど感じることがない40代から、将来の認知症発症を防ぐための具体的な対策を講じることが大切なのです。
認知症を引き起こす疾患の代表格であるアルツハイマー病について
アルツハイマー病では、脳の萎縮のほか、神経ネットワークの死滅が同時に発生。
神経ネットワークの死滅の原因は、「アミロイドβ」と「タウタンパク」が脳内に蓄積するためだとする説が有力なのです。
2つの物質は脳にとって有害なゴミで、アルツハイマー病が発生する10~20年前、つまり40代から蓄積し始めるのです。
アミロイドβが40代から溜まり始めます。
それが脳内に十分溜まると、タウタンパクが脳内で凝集して脳神経に異常をきたします。
さらにタウタンパクが十分蓄積すると脳神経が死んでしまい、脳の萎縮が進むのです。
神経の死滅は記憶を格納する「海馬」から始まります。
そのため、もの忘れが目立つ、新しいことを覚えられないといった症状が発生。
その後、脳神経の死滅が前頭葉や頭頂葉にまで及ぶと、行動や思考、空間認識などに障害が起こります。
さらに、側頭葉や後頭葉にまで病状が広がってしまうと、遠い昔の記憶もなくなり、言葉がうまく使えず、物や人を見てもそれが何なのか判断できない状態に陥ってしまうのです。
アルツハイマー病の対策に人間の「変わろうとする力」が効く?
アミロイドβやタウタンパクの蓄積がアルツハイマーの原因であるとの定説に疑問を投げかける科学者が、最近目立つようになりました。
アミロイドβやタウタンパクが脳内に蓄積してアルツハイマー病の診断基準を満たしているのに、認知症を発症せず頭脳明晰な状態で最期を迎える人が報告されるようになってきたのです。
2014年以降、何人もの研究者たちが新しい対処法を提言し出しています。
その中の一つに、全世界のアルツハイマー病の3分の1は、「人間の変わろうとする力」によって防ぎ得るということです。
「変える対象」とは中年期の高血圧、糖尿病、肥満、肉体的行動、うつ病、喫煙、低い教育水準、などの生活改善が挙げられます。
薬と違って、生活習慣改善は高価な費用を要しませんし副作用もありません。
さらに、脳以外の身体の他の部位の健康にも役立ちます。
それゆえに、生活習慣を改善させることは大変重要ということなのです。
5つの生活習慣で 脳の老化を防止しよう。
最近では、脳の老化を防ぐための生活改善として、5つのポイントが注目されています。
1 心臓を強化する
心臓病の発生リスクを下げることが脳機能の保持に大変役立ちます。
それゆえに、血圧や血中コレステロールや中性脂肪を適正に保ち、肥満を解消。
糖尿病にならないことも大切なのです。
2 有酸素運動に励む
運動は認知機能が低下するリスクを減らすだけでなく、認知機能の低下も改善します。
加齢により著しく萎縮する記憶中枢(海馬)が、有酸素運動によって歳をとっても成長して肥大することも報告されているのです。
3 新しいことを学ぶ
読書や新しいことを勉強するなどの知的作業を続けることにより、老年期の認知力の改善につながることが脳の解剖学的検査でわかってきているのです。
4 社交的な生活をする
社交に富む生活は認知機能の改善に大きく寄与します。
そして、孤独は認知機能を低下させることもわかってきているのです。
それゆえに、社交的な生活で過ごすことも大切なのです。
5 うつ病を管理する
うつは認知機能低下のリスクを2倍に増やしてしまうのです。
それゆえに、うつ病を最も多く発症する中年期には特に注意が必要です。
6つの生活習慣で 脳を活性化させよう。
脳の老化を防ぎながら、脳を活性化する試みも必要です。
脳の活性化に役立つと考えられているポイントも6つをお伝えします。
1 地中海式の食事
葉物野菜、全粒穀物、果実、魚、オリーブオイル、ナッツなどで構成される食事が認知力低下の予防。
さらに、高齢期の認知力改善にも役立つという報告がされているのです。
2 趣味や知的好奇心を持つ
趣味に興じたり、知的好奇心を持つことは、脳を刺激。
神経ネットワークの構築や高次機能の維持に役に立つということなのです。
3 瞑想をする
心を落ち着かせて瞑想にふけることにより、ストレスが解消されます。
ちなみに、ストレスは海馬の神経が新生することを阻み、萎縮を進めるのです。
4 身なりを整える
服装に気を遣い、身なりがきちんとしている人ほど、萎縮が少なく老化が進んでいないということが報告されています。
身なりを意識することも大切だと思います。
5 芳香を積極的に求める
良い香りをかぐことは脳全体に休息を与えます。
さらに、海馬のコンディションを整えることもわかってきているのです。
6 創造的な作業をする
料理、作曲、絵画や旅行の計画などの創造的な作業に取り組むことは、脳の広い範囲が刺激。
さらに、脳全体の調和にも役立つ点で、脳の健康に極めて有効と言われているのです。
認知症の予防には日常生活の改善に勝るものはありません。
私の身近な人でも、認知症になってしまった人とそうでない人がいます。
認知症になってしまった人は、仕事が生きがいで、リタイア後に生甲斐を失ってしまった人。
老後を目的なく過ごしていたために、いつの間にかに認知症になってしまった人などがいます。
一方で、認知症にならずに暮らしている人は、老後も積極的にさまざまなことに挑戦をしている人が多いと感じています。
それゆえに、認知症になるリスクを減らすためには、日頃の習慣が大切です。
新しいことに取り組む。
定期的な運動。
バランスの良い食事。
ストレスを溜めない生活。
日頃の生活習慣の改善が、薬に頼らず、老後を楽しく暮らせる方法だと思います。
私自身も、常に好奇心を持ちながら、多くのことにチャレンジ。
毎日楽しく幸せに過ごせるように、日々、努力を続けたいと私は考えています。
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